まじきら
STAFF BLOG
(78)代々地主様の心情
2020.02.21
昔ながら土地を多く所有している方、いわゆる地主様と言われる方々と不動産の所有の件でお話しする事が多いのですが、「売却」に関して考えますとやはり地主様という方々は後ろ向きな考え方になるものだと改めて感じます。
今回相談対応をした地主様は市街地に未利用な更地を多く所有しており、相続税評価額が2億5千万円超、相続人が負担すると考えられる相続税が2千万円程度という結果を税理士から報告されての今後の方向性相談、というものでした。
後継者となる親族も同席で、不動産の所有者である名義人も健康でしっかりと説明を理解しているのですが、所有地の「売却」という提案にはなかなか素直に応じれず、進める事に難色をしめしております。頭の中では、2千万円の納税資金を作るには最低でも2か所の未利用な土地を売却する方向で事前準備が整う事を理解はしているのですが、媒介契約(売る為に不動産業者へ委託する契約)には応じないという煮え切らない態度が続いております。
不動産の売買は最終的には所有者の「意思」が必要であり、それにはその目的も必要と考えます。今回は相続税の納税資金つくりという「目的」は明確ではあるのですが、それでも代々受け継いできた土地を自分の代で無くすことが前向きになれない事情という事になります。
現在は後継者にとなる親族自体が面倒な不動産を相続せず始めから「放棄」という手段を選ぶ時代でもあります。不動産の維持にはお金がかかる為に最初からそれを選択しないという事です。それではどんなに先代が頑張って守り続けた土地も結果後世に残らないとい形となってしまう為に昔ながらの資産を残していくという考え方を少し現代風に変化させていく事が選択の一つになると考えます。私ども相続コンサルティングの資格者は計算上の有利不利だけではなく所有者の心情という点も考慮し、更に後継者へどのように有利に継承さえていくかをアドバイスさせていくかを日々考えていかないといけないと改めて感じる相談対応でした。
資産管理部 中山
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