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大ちゃん先生コラム
2025.08.04
「もらった以上に払う税金はありませんよ」
これは私がセミナーや面談でよくいうセリフです。「1000万円の財産を相続したら相続税が2000万円もかかる、1億円の財産を相続したら相続税が2億円もかかる、なんてことは絶対にありません」と言うと、「まあ、それはそうだけどね…」と多くの方が苦笑いされます。でもそれが真実。「もらった以上に払う税金はない」。ここをスタートにしないと、実はおかしな話になるのです。
例えば、財産が1億円(相続税評価)で相続人が子ども一人の場合、相続税は1220万円かかります。その1億円の財産がすべて現金であれば、くやしいかもしれませんが相続した1億円の現金の中から、1220万円の相続税を支払います。よって、手元には8780万円が残って納税は完了。相続税は払えるのです。
しかし、その財産の1億円がすべて不動産の場合は、話が変わってきます。1220万円の相続税は「現金で・10カ月以内に・一括納付する」ことが基本です。
財産の多くが不動産の場合、相続税を払う現金は他から工面するしかありません。これがいわゆる「相続税が払えない」という状況です。工面できない場合は10カ月以内に、不動産を売るか・銀行から借りるか・延納の制度を利用するか、などの選択に迫られることになります。
ここまでお聞きになると、「相続税が払えなくなる本当の理由」がわかってくると思います。そうです。「人の想い」なのです。決して「財産の大きさ」ではありません。人の想いがなければ、冒頭のとおり、払えない税金はありません。財産を遺す人の「不動産を守ってほしい」「農業を続けてほしい」「会社を引き継いでほしい」などの想い。財産を受け取る人の「守りたい」「続けたい」「引き継ぎたい」などの想い。それが、相続税を払えなくするのです。
相続支援コンサルタントとして「売るのが一番の選択肢なのに」と思うことは少なくありません。自宅も賃貸マンションも農地も美術品も骨董品も自社株も、売却して現金化して納税すればいいだけなのに…。税を払った後の「手残り」で、次の夢にチャレンジすればいいだけなのに…。もっともシンプルで確実な方法なのですが、それを選択できる方はそもそも「悩まない」のでしょう。現実、勉強していない人は、売却せざるを得なくなり、想いを果たせず終わるだけです。
皆さまも、税金に振り回されないようにしてください。まずは皆さんがどうしたいかです。それに税金が立ちふさがり、皆さんの気がかりになるようであれば、苦いお薬を飲んで対処しましょう。
くれぐれも順番を間違えないように、税金の話はあとからで十分。大切なのは皆さんの「想い」です。ご相談は無料です
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