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大ちゃん先生コラム
2024.07.08
みなさんは、自分の親や子どもと、どのくらい会話できていますか。同じ血が流れているにもかかわらず、なかなかうまくいかないことも多い「親子の対話」。今日はあるお父さんと、夢を追いかける息子さんについてお話しします。
「長男が菓子職人になると言って、オレの話を全く聞かないんだ。その、あれだ。〝ぱてしえ〟とかいうなんだかパン屋みたいな」
「お父さん、〝パティシエ〟ですよ」
そんな夫婦漫才を目の前で見せられることがあります。大家・地主・農家・社長・医師・政治家などなど、「自分の事業を継いでほしい当代と、継ぐ気がまったくない次世代」という相談が、最近特に増えてきたと感じます。
こうした、いわゆる「事業承継」の問題は、うまくいかない原因ははっきりしているのにもかかわらず、なかなか治せない「難病」の一つです。
そのため、「子どもを説得してくれ」というご依頼は、残念ながらお引き受けすることができません。「家族会議を開いて、ひざを突き合わせて、継いでほしい人と本音で語り合ってください」というお決まりの返答しかできないのです。本人は、それができれば悩んでいないわけですから、まったくアドバイスになってないのは百も承知です。しかし、お薬はそれしかありません。
そうすると、次は「子どもといっしょに相談をしても良いですか」と皆さんおっしゃいます。いわゆる「三者面談」です。三者面談であれば、お互い直接は言いにくいことを、私を挟んで、「質問」と言う形でやり取りできます。私もなんとかうまくいけばと思いますので、言葉を選びながら、親子の会話を弾ませる努力をします。まるで「仲人」のような立場です。
しかし時には、それが逆効果になり、うまくまとまらないこともあります。事実は事実としてお話ししないといけませんし、私個人の感想に忖度を入れてしまうと、それは「中立」ではなくなってしまいます。「パティシエになりたいので、朝早くから夜遅くまでお菓子のことで頭がいっぱい。やっと寝られるという時に実家から電話がかかってきても、話をする元気はない」と言われたら、内心「それはそうだろうな」と思ってしまうわけです。
面談後に、お父さんから苦情の電話が入ったこともあります。「お子さんの味方はしていないですよ」と言うと、今度は「自分の味方をしてくれなかったじゃないか!」とすねてしまう…。大の大人にそんなこと言われても、と思うことも少なくありません。
親の七光りで生きていくことを是としない人もいれば、門前で経を聞いていたのにまったく覚えていない人もいます。宵越しの銭は持たないという言葉がありますが、銭を遺すか遺さないかは、実は相続相談の中では、比較的決めやすい問題なのです。
難しいのは「想い」とか「信念」とか「矜持」などの「無形の財産」をどうするかです。「銭」だけではなく「想い」も家族に残したいのであれば、あなたの心の内を家族にきちんと話しておきましょう。あなた以外に、それを代弁してくれる人はいないのですから。
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