お知らせ
NEWS
コラム「日々の悩み」
2023.07.05
「きっと、そんなことはないと思います」「私のやり方が、一番良い方法ですよね?」。
相続相談を受けていて、よくあるやり取りです。今日は、私の日々の悩みについて、
お話しします。
「もうちょっと簡単で、パパっと効果が出るやり方はないのですか?」
ちょうど80歳になったその男性は、ガラガラ声を張り上げました。
「あなたの言うことは細かいし、難しい。何かほかに、別のいい方法があるような気が
するのです」。気持ちはよくわかります。私だって、面倒な「手術」を何度もやりたくはありません。
なにか革命的な「特効薬」があって、それを一口ごくりと飲んでいただければ治るようなもので
あれば、それに越したことはないのです。しかし、そんな方ほど「自らのまいた種」で、
問題が二重三重のがんじがらめになっています。そして、お歳を重ねるごとに、私がお話しする
細かな対策が受け止められなくなります。そして、最後には「あなたの言うことは理解できない!
もう帰る!」となるわけです。
しかも、ありがちなのは、その方が考える荒唐無稽な対策らしきものに「同意」を強く求められる
ことです。
「私はこれでいいと思っているのですが、そうですよね?」。これが非常に厄介で、特に頑固な方が
年を重ねると「承認欲求」がさらに強くなっていく気がします。「違います」と答えると、
憤慨、立腹、激昂。今日は優しく言ったつもりなのにと、毎回ため息をつきます。
それで本当に病気が治るのならば、野草を煎じるなり、高いキノコを食べるなり、神様の
宿った壺を買うなり、どうぞご自由に。私にもプロとしての矜持があります。うまくごまかして、
愛想笑いするのも仕事ではありますが、「あなたが良ければ」と投げやりに答えるのは、
私の信念にそぐわないのです。
ですので、やはり最後には「あなたは私の気持ちがわかってない!もう帰る!」となるわけです。
コメント
理解能力が衰えていくご高齢の方に、「どうやったら理解をしてもらえるのか」
「どうお伝えしたらわかりやすいのか」と、私は毎日、悪戦苦闘しています。
おかげさまで、私はセミナー講演や研修などで「わかりやすい」という評価をいただけるように
なりました。
それは、これまでに難しい個別面談を何回も重ねてきた、「経験」と「試行錯誤」の賜物だと
思っています。
難しいことをわかりやすく、まとまりよく話せるようになりたい!
日々そのようなことを考えていても、私もだんだん年を取り、目に見えて能力が衰えてきました。
しかし、そこは「経験」でカバーしていくしかありません。「お愛想は振らない」「ダメなことはダメと言う」、
これが私の信念です。しかしそれも、今日お話しした男性と同じような、単なる「頑固モノの承認欲求」
なのかと苦悩する今日この頃です。
ご相談は無料です
メールでのお問い合わせ
メールマガジン
秋田住宅流通相続サポートセンターニュース
相続・節税の
お役立ち情報満載
ご相談は無料です
メールでのお問い合わせ
メールマガジン
秋田住宅流通相続サポートセンターニュース
相続・節税の
お役立ち情報満載