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コラム「それはあってしかるべきことだ」
2023.03.24
私たち、専門家も人間です。「それはあってしかるべきことだ」と心の中では
冷静になりたくても、プライドがそれを許さないこともあります。今回は、
私が大きなショックを受けたことについてお話しします。
「え、ウソでしょう!?」
私は思わず声をあげました。
「いや、ホントです。私のほかに3つの事務所に声をかけているそうです。
まだ話もしないうちに、会うなりそう言われましてね」
私は、金づちで頭を叩かれたような衝撃を受けました。30代のNさんとは
相続相談を受けてもう10年のお付き合い。Nさんが20代の時に、お父様を亡くされ、
遺産分割でもめにもめていた時にお手伝いしたのが最初の出会いでした。
それから種々様々なご相談をお受けしてきました。時折、むちゃな依頼をされることがあり、
正直ちょっと困ったこともありました。しかし私は、私なりに、誠実に対応してきたつもりでした。
そのNさんから、「困った、なんとかしてほしい。あなたしか頼れる人がいない」と、難しい依頼が
ありました。私はなんとか時間を割いて、私が知りうる限り、最高の提携先に対応をお願いしました。
しかし、優れた提携先ほど、仕事には困っていません。「今は忙しいので、受けるのは難しい」と
言われてしまいました。それを、「そこをなんとか、Nさんは大切な方なので!」と無理を言って、
面談をセッティングしたのです。
その矢先のできごとでした。
「珍しいですね。あなたの紹介で、こんなことがあるなんて。初めてじゃないですか?」
提携先からは、そんな風に言われました。提携先も多忙の中、「あなたの紹介であれば、
なんとかしますよ」と引き受けていただいたのに……。私はがっくりと肩を落としました。
きっと、私のどこかに慢心があったのでしょう。また、気づかないうちに、Nさんの信用を
失うようなことをしていたのかもしれません。
相見積もりをとるなとは言いませんし、言えません。それはそれでしかるべきことです。
ただ、私も人間。もう、Nさんに対して、これまで通りに接することはできないでしょう。
覆水盆に返らず。取り返しがつかないとは、まさにこのことです。
紹介した提携先も、他にも声をかけていると言われた時点で、「なんとかしてあげたい」という
気持ちはなくなったはずです。「残念ですが、ご依頼はありませんでした」と、提携先からは
報告がありました。しかし、それはたぶん違います。「依頼がなかった」のではなく、
おそらく提携先は「依頼を受けなかった」のです。
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