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コラム「カラダもココロも元気なうちに」
2021.12.15
「初めて人に話すけれど」と、毎年、夏になると決まって相談に来る方がいます。私は毎年、まったく同じ話を繰り返し聞きながら「老いの恐ろしさ」を痛感しています。今回は、体験談をもとにご紹介します。
相続はカラダもココロも元気なうちの対策が大切
夏になると必ず相談に来る方は、お盆で親戚が集まると「相続の問題」を思い出すようです。
「私には兄がいて、不動産をたくさん持っているのだけど、兄夫婦には子どもがいないのよ」。
毎年、話の内容も問題点も同じです。いつも和装で、元気よく、背筋も伸びてしゃんとしておられます。一見、しっかりして見えるのです。しかし、悲しいことに、もうすでに記憶する力がかなり弱くなっているようです。
毎年、同じ「解決策」をメモ書きで渡して「次回は必ずお子さんと一緒に来てくださいね」とお願いしています。
しかし、そのメモ書きを次の年に持ってくることはなく、一人で相談に来られます。
とてもつらいお話しですが、そろそろ、一人での面談はお断りせざるを得ないと考えています。
また別の方は、毎年、生命保険を解約したいとのお電話があります。その方は、以前、とある金融機関から10契約以上の生命保険に加入していました。私が診断したところ、その方が思っていた「相続対策」になる生命保険は一つもなく、かつ解約すると大損をするものばかりでした。そのため、対策として目的に合わない生命保険を少しずつ解約し、相続対策になる生命保険に加入しなおしてもらいました。おそらく、この時の「失敗した」という記憶だけが強く残られたのでしょう。
ご自分の誕生月に通知が届くたびに電話があります。そして私は「あなたはお子さんのことを思って、保険に加入しなおしました。思い出しましたか?」とゆっくりお話しします。
すると、「ああ、そうだった。子どものためだった」と思い出します。ここ数年は、その繰り返しです。
そのため、先日、保険会社の「家族情報登録制度」を利用し、息子さんと娘さんを契約内容開示先として許可する手続きを行ってもらいました。来年からは、電話ではなく息子さん同席の面談にて「毎年のご質問」をお受けしたいと思っています。
「あなたは物忘れがひどくなっているので、ご家族と一緒に相談に来てください。そうでなければ面談は難しいです」とその方に伝えるのは、専門家であっても大変言いづらく、切り出しにくいことです。特に資産家の方は、そんなことを言われることが初めての方がほとんどです。「失礼な!」「私を馬鹿にしているのか!」とご立腹される方も少なくありません。
しかし、私は専門家として、今後も勇気を持って伝えていかねばならないと思っています。記憶する能力が無くなっている方や、理解する能力が無くなっている方とは何度面談しても意味がないからです。お互いにとって時間を無駄にするだけで、何も解決させることができません。
コメント
「まだ大丈夫」「いつかするから」という気持ちはわかります。しかし、もうすでに大丈夫ではない方が世の中には多くいます。今後も私は必ずこう伝えていこうと思っています。「カラダもココロもお元気なうちに来てください!」
それが、相続の専門家として皆さんに強く伝えたい「ココロからのメッセージ」です。
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