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コラム「生命保険の失敗ケース」
2021.03.10
生命保険は、 家の購入に次いで人生で2番目に高い買い物と言われます。 1回の支払いは、 大きい金額ではないかもしれませんが、掛け金は何十年間も支払つていくことを忘れてはいけません。今回は私が相続相談でよ<耳にする「失敗ケース」のお話をご紹介します。
目的があやふやな生命保険
非常によく聞くのが、次の営業トークです。
A:この保険は相続税を下げる効果があり、相続税対策になります。
B:〇年目以降に解約すれば、支払った掛け金以上の解約返戻金があります。
話の流れからすると「AとBの二つのメリットがありますよ」という謳い文句になります。私は、非常に疑問があります。
疑問①メリットAとメリットBは両立するのか?
答えから申し上げると、この二つは両立しません。A and Bではなく、A o r Bなのです。
A:相観制下げる効果がある→自分が亡くなるまで解約せず、家族に保険金を渡す
B:解約返戻金が増える→自分が元気なうちに解約して解約返戻金を使う
このように書けば、わかりやすいと思います。Aは亡くなるまで解約しない、Bは解約して自分で使うという話ですので、「二律背反」です。
「相続税の非課税枠」など、生命保険でしかできない相続税対策はいくつかあります。そのために加入するのであれば、亡くなるまで加入し続ける必要があります。
しかし、「何年たったら増える」という話は「貯蓄」の話です。解約して生前に自分で使うことが目的の話になります。貯蓄の金融商品であれば、生命保険に限らずとも、様々なものがあります。
「次世代のための相続税対策」と「自分のための貯蓄」は、一緒に考えるべきものではありません。きちんと切り離して検討し、それぞれ別のもので対策しましょう。
疑問②相続税はいくらから、いくらに下がるのか?
これは前回のコラムでもお話ししました。「相続税が下がる」と簡単に言う担当者がいます。
そのように言われたら、みなさんは必ずこのように聞き返してください。
「そもそも私が亡くなったときの相続税はいくらなのですか?」
次に、 「その生命保険に入ることで、相続税はいくら下がるのですか?」
相続税の計算は、複雑で専門性の高いものです。その営業担当者は、相続の勉強をきちんとした人でしょうか?答えられないのであれば、加入や相談をするのは、少し考えたほうがいいかもしれません。
コメント
「節税」&「貯蓄」という営業トークは魅力的で、なんとなく加入してしまった人は後を絶ちません。みなさんは、今回のような「目的があやふやな生命保険」に加入していませんか?生命保険は、一度加入してしまうと、やり直しが難しいことが多々あります。
最初に申し上げた通り、生命保険は「人生で2番目に高い買い物」です。「相続税対策の生命保険」が必要であれば、「生命保険のプロ」ではなく、先に「相続税対策のプロ」に相談してから、加入を検討されるようにしてください。
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