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コラム「理想の相続相談」
2020.08.10
「相続」はいろいろなところで取り上げられるテーマです。親子、家族が事前に話し合って決めなければならないのが相続対策ですが、言うは易し、行うは難し。今回は、「理想の相続相談」についてご紹介します。
相談までの経緯
いつも相談に来られているAさんが、もうすぐ大学を卒業する娘Bさんとやってきました。「そろそろ、相続や不動産の勉強もさせようと思い、今後、同席させてよろしいですか」とAさん。そこからいつもの相談が始まりました。娘さんは必死になってメモを取っています。専門的な言葉などはかみくだいて話す父と子のやり取りを見ていて、相続相談の理想の形だと感じました。相続相談とはこのように親子一緒に行うのが、あるべき姿だと思います。
相続とは「想続」ともいいます。 遺す方の想いを引き継いで、そしてさらに膨らませていくことです。 しかし、「節税」ばかりを気にされる相談者が多く、「争族」を避けるための議論すら後回しになりがちです。そしてさらに、家族が手を取り合った事業承継=「想続」を行えるご家族というのは、残念ながら少ないと言わざるを得ません。
親子で相続セミナーや個別相談に来られる方をお見かけすることは多くはありません。私個人の感覚値ですが、財産を「遺す方(親)だけ」が7割、「遺される方(子)だけ」が2割、「両方(親子)」で来られる方は1割くらいと思われます
相談を受けても前に進めないケースは、「遺される方(子)だけ」で相談に来られる場合です。ほとんどの相続対策は、「遺す方」が当事者になります。そのため、子どもだけで相談に来られても、具体的には何も進みません。ほとんどが親への愚痴か、兄弟への悪口で終わってしまいます。
では、「遺す方(親)だけ」で進めた場合は、どうでしょうか。子どもは一切関わらなくても、遺言書は作れますし、アパートも建てられます。しかし、遺された子どもたちが困惑するような「独りよがりの対策」になる可能性があります。
例えば、野球好きな父が良かれと思い、子どもに黙って借金をし、バットとボールを遺して亡くなりました。しかし、子どもは全員、野球をしたことがありません。バットも、ボールもお父さんから使い方を習ったことがありません。そんな子どもが、遺されたバットとボールをうまく使えるでしょうか。答えは「ノー」です。「大事なのは、『モノ』や『お金』を遺すことではなく、『想い』や『ノウハウ』を遺すこと」です。
「遺言」「生命保険」「アパート建設」などの単独でできる相続対策は、とても重要なものですが、それは「モノやお金の承継」であって、「想いの承継」にはなっていません。
早いうちから後継者と手を取り合い、「信託」「贈与」「法人化」などを家族が一丸となって実施していきましょう。
コメント
気恥ずかしかったり、身内だからこそ言いにくかったりすることはあると思います。そんなときはぜひ専門家を利用してください。知識や手段の提供は、インターネットもなんとかなりますが、「想いの代弁」は人にしかできません。
想いを代わりに伝えてくれるような専門家をみつけたら、ぜひ親子で訪れてみてください。
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